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勝てる読書

2011.08.06 絵本・本
日付変わってしまいましたけども、5日午後、
福岡県立図書館に、ある講演を聴きに行ってきました。
主催は図書館ではなくて
「子ども読書推進ボランティア活動支援事業実行委員会」です。

テーマが「勝てる読書~中高生にすすめたい読書案内~」ってことで
書評家の豊崎由美氏が講師でした。
自慢するわけではなく、恥をしのんでいつも書いているんですが
ワタシは決して読書家でもなく、
話題の本にアンテナを張って、とか
新潮文庫の100冊は読破、とかいうことは
まったくもってできていません。
豊崎由美氏の名前も顔も全然知らずに
読み聞かせ仲間からの情報で、「中高生のための」っていうところで
出席を決めた次第でした。

中学生ならこういうの読んどきましょう、とかいう講演では全くなくて。
「本を読むとはどういうことか、本を読めるとはどういうことか」
っていう話です。

興味深かったのは本の「星座」を作る遊びです。
たとえばですね。
広い紙の真ん中に「坊ちゃん 夏目漱石」と書くわけです。
坊ちゃんという作品から思いつくキーワードがいくつかありますわね。
例えば「松山」。
で、松山つながりで「病床八尺 正岡子規」。
子規といえば野球ですね。そうすると「シューレスジョー キンセラ」
また別の視点から。
「坊ちゃん」のオマージュとして描かれた作品をつないだり。
「坊ちゃん」が乳母にかわいがられたエピソードから、
乳母が出てくる小説につながったりして。
本が本を呼び、本の星座ができていくわけです。
どんだけ、星座を広げられるかってことが、どんだけ読んだかってことですね。
いやあ、オモシロい遊びです。

講演後質問コーナーで
「高校生の娘がケータイ小説ばっかり読むんですけど」って
いうお母様がおられました。
豊崎氏「そしたら、お母さんもそのケータイ小説読んでみてくださいよ。
そして、そこから本の星座をつくってあげる。
あなた、そのケータイ小説面白かったんなら、
この星座のなかの、この本とか読んでみたらどお?という勧め方を
してあげてください。
お母さんもたくさん読まないと、星座は作れません。
ご自分のお子さんでしょ?それくらいしてあげてくださいね」って。
子どもに本読めって命令、強制しても意味ないですね。
逆に、それは子どもから本を遠ざけてしまいます。

もうひとつ、「本とか読まなくても死なないでしょ」っていう開き直りに
どう対するか。
「実はね、本読まないと意外と人は死ぬんですよ。
本を読むことで、人は他者を知る、多様性を知る、そして想像力を培う。
この世界には、いろんな事件があり災害があり障害があり差別があり
いろんな種類の悲しみがあることを知る。
そういうことを知らないで育った人が、悲しんでいる人を簡単に無神経に傷つける。
そうして、遠い意味で、その無神経さが人を殺すことがある。
だから、本は読まないと死ぬ。読まない人はいいでしょうが、まわりは迷惑です」
さらに
「そうやって想像力豊かに、あらゆる悲しみを知ってしまうと、実際辛いです。
でもね、辛さを抱えて生きている人が多い社会の方が
優しい社会だとワタシは思うんです。」

っていう話でした。
もっと一杯楽しい話、興味深い話、電子書籍の未来とか、文学賞の裏側とか、
ありましたけど、絶対忘れてはいけなさそうなポイントだけ
自分の備忘録として、今日のブログとします。
とりあえず、
「勝てる読書」楽天ブックスでオーダーしました。

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なにを読もうかな。

2011.05.24 絵本・本
今年中学3年になった娘が、小学校に入学したことをきっかけに始めた
小学校での読み聞かせボランティア、なんと今年で9年目。

子どもの年齢が上がるに従って
家で読んだり、買ったりする本も
対象年齢が自然とあがっていくものだから

このところ、当番を組んでくださる方に
「できるだけ上級生のクラスにいれてくださーい」
なんていうコメントをつけていました。
低学年で読みたい、っていうボランティアさんもたくさんいるので
まあ、上級生のみの活動もできてたわけなんですが。

今年は、縁あって入学式に参列させていただきました。
着席する保護者の間を歩く、1年生が埋もれて見えない様子を見たせいで
また、一人ひとり、呼名されて誇らしくお返事する声を聞いてしまったせいで
なんだか、
ああ、この子たちとも本の世界を共有したいなあ、
って思っちゃったのです。

でも、何読んだらいいのかなあ。
久しく離れていたので、思いつかない。
本屋と図書館とはしごしてみたけど、見つからない。

1年生にとっては初めての「読み聞かせおばちゃん」になるので
第一印象大事だし。やっぱり緊張するなあ。

まずは、いっしょに声を出せるものもいいかな。
学校や、1年生が主役のおはなしとか。
ストーリーがない、ただおかしい本とか。
うーん、迷います。
六歳の子って、何分くらいなら退屈しないのかしら。
やっぱり、学校の図書室でも借りられる本がいいかな。

うーん。
難しい。
とりあえず、学校の図書室いってみっか。

てぶくろ

2011.04.11 絵本・本
カテ選びにちょっと迷いましたけど。

今朝TwitterのTLを見ていたら、重ね重ねのRTでニュースが飛び込んできました。
ソースはasahi.comです。日付は、4月5日になっていますね。
ニュースは消えてしまうので、コピペさせていただきますと・・・

絵本『てぶくろ』で知られるロシアの画家E・M・ラチョフの遺族が
このほど、東日本大震災の被災者のため、
福音館書店から出ている邦訳の印税を今後1年分寄付すると申し出た。

森に落ちていた手袋の中にさまざまな動物がすみつき、吹雪をしのぐ話で、
チェルノブイリ原発事故があったウクライナの民話だ。
1965年に翻訳されて以来、ファンが多い。

ラチョフの妻リジアさんから連絡を受けたロシア絵本の研究者、田中友子さんは
「避難所で身を寄せ合って寒さに耐える方々に、北国ロシアから届いた声援です」
と話している。


なんとなんと。

今回の震災への支援や寄付は、全世界の方が関心を持って
貧しい国の人達も、その日の食費を削って日本へ、と送ってくれたり
有名人も表立ったり、表立たなかったりで支援活動をしたり
中古のランドセルや、手作りのバッグ、絵本、など
集めています、と小さな発信があれば、すぐに予定の数倍のものが集まったり
億単位の募金を、ぽんと出す資産家もぞくぞくと現れ。
すごいなーって、ぼーっと眺めていたんだけど、
(協力できるものにはしてますが)

今回のこのニュースに関しては、不覚にも落涙してしまいました。

たとえば、津波や火災、原発被害にあわなくても
この地震の凄さがどんだけだったかを、
身を持って知った方はたくさんいるでしょうが
福岡に住む私は、ぴくりとも揺れておらず、
物不足、ガソリン不足などにも、全然困っておらず
関東~東北に住む何人かの親戚や友人の心配はしたけれど
みんななんとか無事だったようだし。

被災しなかった地方のみんなが頑張って盛り上げて、とかいう
フレーズがあちこちで言われているのだけど。
それは、たしかにそうなんだけど。
そして、そうすることはやぶさかでないんだけど。
ただ、「動機」が、強い「動機」がみつからないんです。
たとえば、我が身に置き換えて、
1ヶ月も、身内は行方不明で、お風呂も満足に使えず、
まして、家族に病人や、赤ちゃんがいたりしたら、どんなにか、
ということは想像してみます。
一生懸命想像してはみるんですが、想像でしかないんです。

マグニチュード9.0の地震がどんなに揺れて、
家をまるごと流す津波がどんなに恐怖かも、
やっぱり、自分の想像力でカバーできるものではない。

被災した子どもたちに絵本を送ろう、という情報にも触れました。
これこそ、私ができるボランティアだと思ったけど
考えれば考えるほど、何を送ればいいかわからない。
絵本絵本って言ってるくせにね。

被災地から遠く離れた私には、
もし自分がそうなったとき、ってことが、全くわからないのです。
罪悪感、ともちょっと違う。
むしろ疎外感って言ったほうがいいかもしれない。

たぶん、震災前と震災後が戦前戦後と並ぶ時代の分かれ目になると言われています。
同じように、あの地震の揺れを感じた人と感じていない人の間にも
深くて暗い川が流れてしまうのではないかと思っています。
そして、それが自分のことであっても、止められない。
私はきっと簡単に忘れてしまう・・・。

そんな、いいようのない恐れにずっと囚われています。

そして、震災からちょうどひと月の今日、
めぐりめぐって、私のところへこのニュースが飛び込んできました。
ただの、子どもが大好きなつくり話だと思っていました。
だけど、北国の人達は、
手袋になんとか入ってぬくぬくしようとする動物たちのように
こうして身を寄せ合って生きてるんだと、
すっと理解ができた、というか。
言葉にはしにくいけれども、自分がどう関わっていけばいいかという
ヒントのようなものを見つけた気がしたのです。
それがうれしくて、泣けてきました。
そして、それを絵本が教えてくれたということがよかった。
この絵本を知っていてよかった。
この絵本のもつ意味を、改めて知ることができてよかった。

そのことで、自分自身がいる意味も、また見つけられそうでよかった。
っていう、ニュースでした。

今週の買い物~絵本話

2011.02.27 絵本・本
火曜日TSUTAYAで買ったのは

MOE3月号
「泣きたい日には絵本を。」という特集。
その1位が「100万回生きたねこ」って。
100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
(1977/10/19)
佐野 洋子

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そして、佐野洋子さんの追悼コーナーが、特集ページに続いてました。
表紙に「追悼」の文字がなかったから
この特集がくまれ、1位がこの本だったことと
佐野さんの逝去のタイミングが重なったのは偶然なのかもしれません。

ひねくれたことを言うようで申し訳ありませんが
私が「泣きたい日」に選ぶ本はこの本ではありませんね。

じゃあ、なぜこの本を買ったかというと、
佐野さんの追悼ページをゆっくり読みたかったことと、
特集の最初で作家や画家の選んだ「泣きたい日の本」が
紹介されているのですが、
そこに、それこそ私のいちおし「おぼえていろよおおきな木」が
掲載されていたからです。
おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)
(1992/12/07)
佐野 洋子

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選んでいたのは、おーなり由子さん。

あ、講談社になってますね。
初版は76年8月、銀河社です。途中で移ったんですね。

ただ、佐野さんの描くねこの絵は大好きです。
それこそ、ちょっとへそまがりっぽくって。
佐野さんの作品の登場人物、みんなひねくれ者ですよね、そこが好き。
それを自覚している人と、そうでない人といるみたいだけど。

そして、こっちは、「追悼特集」っていう文字をみて
取り寄せで買いました。「この本読んで 2011年春号」。
この本は、一般の書店では市販されておらず
直接JPICに申し込んで年間購読するか
多くはないけど、取り扱い書店があるのでそこで買うかです。
うちは近所に取り扱いをしている本屋があるのでそこに取り置きをお願いしました。

で、その取り置きを買いに行ってつい買っちゃたのが。

このよで いちばん はやいのは? (かがくのとも絵本)このよで いちばん はやいのは? (かがくのとも絵本)
(2011/01/19)
ロバート・フローマン

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ペーパーバックしか持ってなかったけど、
高学年に読めるおもしろい科学本なので、ハード化を心待ちにしていました。
もう、即買いです。

それから、

きつねの窓 (おはなし名作絵本 27)きつねの窓 (おはなし名作絵本 27)
(1977/04)
安房 直子

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子どもの本の探偵といわれている、あかぎかんこさんの
この本読んだ?おぼえてる?〈2〉―教科書で習ったお話編この本読んだ?おぼえてる?〈2〉―教科書で習ったお話編
(2001/11)
あかぎ かんこ

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こんな本があるんですが。
教科書で習った記憶があるんだけど、キーワードは思い出せるけど
タイトルだけがわからなくて、本が買えない、っていう
そういう本の解説を集めた本です。
それこそ、涙がでるほど懐かしいおはなしのオンパレードで
意外な発見もできる面白い本です。
この本に、安房直子さんのお話は、色彩と小道具の使い方が鮮やかで
だからこそ、そのキーワードだけが鮮烈に記憶に残り、
タイトルが忘れられているパターンが多いと解説されていました。
この「きつねの窓」は、指を染める染料の色と、指で作るフレームが
小道具として秀逸なんでしょうね、大好きなお話です。

それから、「この本読んで」では、
期せずして「くんぺい童話館」の紹介ページに出会うことができました。
就職した年の夏、その夏は東京の寮に居たので
小渕沢のそのかわいらしい童話館を一度だけ訪ねました。
ああ、またいつか、行きたいなあ。




今日の検索

2010.06.09 絵本・本
福音館の営業・谷口さんご指名の検索が毎日ちょこちょこあります。
再び、講演の情報が入りましたのでお知らせします。

子どもに本を選ぶということ
~出版社からみた子どもの本の状況~
講師:谷口高浩氏 (福音館書店 販売促進課)

7月15日(木)10時~11時30分(開場:9時30分)
福岡県春日市ふれあい文化センター大会議室(旧館2階)
参加費無料、事前申し込み等も不要。
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